1927年のヒット映画『Are You Fit to Merry?』は『The Black Stork』(1917)のリメイク版なのだそうだが、恐るべきストーリーだ。
主人公の医師がアメリカから障害のある子どもを駆除する。生まれたばかりの障害のある赤ん坊に救命手術を拒否したりする。
若い女性はそうしたことどもに感化され、結婚前の遺伝子適合検査を進んで受診する。
ハリー・ヘイゼルデンは医師であり、映画制作者だった。
優生学は科学の仮面をつけたイデオロギーだ。その根拠は稀薄である。犯罪者や障害をもつ人たちは遺伝子のみで決定されているわけではない。優秀な形質や能力ってその評価の基礎からして、偏った価値判断でしかない可能性がある。
元ネタはムカジーの本から採用した。