サイエンスとサピエンス

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日本の金鉱山 菱刈鉱山について

 金の価格はひたすら上昇しつつある。新興国の需要も高まり、投機マネーが流入して高騰している。
 最近の金の高騰がどれほど目覚ましいかは、このグラフからわかる。

追記:こちらの記事によると金への投資はインドが牽引している感じなのでしょう。


 かつてのジパングは黄金の国であった。それは江戸期まで続きました。*1今日、国内の金生産は昔日の面影はないものの、九州の菱刈鉱山は年間7.5トンの産出量とひとり頑張っているのです。
 鹿児島県伊佐市にある住友金属鉱山の所有だ。
 ここの鉱石1トン中の金保有量は、世界平均の約5グラムに対し約 40グラムと品質が高いので、有名だ。
 1980年代に発見されてから今日まで高品質の金を算出し続けている。


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 この本の「2 菱刈金鉱床はどのようにして発見されたか」で菱刈金山のレポートを知った。ジパングに黄金が多かった理由についても解説している。

よみがえる黄金のジパング (岩波科学ライブラリー (5))

よみがえる黄金のジパング (岩波科学ライブラリー (5))

 このバーンスタインの『ゴールド』に1998年に日本の外貨準備高が西洋メジャーの総和を上回ったとしている。日本の黄金の歴史についてはマルコ・ポーロの件が含まれていた。

ゴールド ― 金と人間の文明史

ゴールド ― 金と人間の文明史

【参考データコレクション】
 1900年〜2004年までは4年毎 2007年〜2011年 の金価格の遷移データ集とマクロ指標
グローバル経済を読み解くマクロ時系列情報

*1:バーンスタインの本を参照