サイエンスとサピエンス

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貿易から見る国際関係

 世界各国の貿易統計を大胆に集約してみると国際関係が浮き彫りにされる。
2010年の貿易統計から何がわかるかをトライしてみよう。

 輸出構造から行くとしよう。
輸出先第一位の国だけを選び出し、日本→アメリカのように結びつける。
日本を含むブロックが出てくる。日本とANZ、マレーシアの関係は深い。
 なんといっても、ここではアメリカと中国がハブとなっているのだ。

 そしてEUのグループがある。ドイツとフランスが中心になる構造が見て取れる。
とくに輸出大国ドイツの存在感がわかる。

ロシアの影は希薄である。周辺国との交易だけだ。


このチャートから想定されるアウトラインはおうなるであろう。
 世界の貿易は二極化している。アメリカ=中国圏とEU圏だ。前者はTPPにほぼ重なる。
そしてEU圏が緊密にまとまる。それに対抗するTPPはブロック経済圏だといえよう。EUの中心ドイツの相手先はギリシア、イタリア、スペインとどれも問題の国だらけなのもの目に付く。アフリカはこの2つに従属しているだけだ。