サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

通商関係から見た国家クラスター

 通商構造=貿易が国家間の関係をどのように示すであろうか?
情報は捨象することで本質を露わにすることもあろう。というわけで、各国家の貿易相手のシェアに注目して、表現してみた。
 世界のGDP上位国を取り出し、各国の一番のシェアの輸出相手国を表現する。

 例えば、インドの最大の輸出相手国はアメリカ合衆国である。それを下記のように表示する。インドからの→の向きは輸出の向きである。

 GDP上位国を25国ほど取り出し、上記のように輸出関係をまとめて表示してみよう。

 つまりは、世界はドイツを相手にする国家群とアメリカを相手にする国家群に大きく分かれているようだ。日本は後者に属しておりオーストラリアをその従属国にしている。中国はアメリカのグループに属している。

 国家の範囲を60国に広げてもあまり傾向は変化しない。西半球の中核国はドイツであり、東半球のそれはアメリカ合衆国なのだ。

 それでは、輸入はどうであろうか?
これは、違った国家間関係を示す。
 GDP20ヶ国の関係図から。

 このシンプルな関係は原料依存を示すようだ。食料にせよ、部品にせよ。しかし、気づいたろうか? 中東の産油国はほとんど存在感がないことに。サウジやクウェートオマーンは二流の役どころに落ち込んでいるのだ。

 範囲を60ヶ国に広げる。