異常気象はずっーと定番化していて、我ら大衆は慣れっこになってきました。
地球温暖化もその大元の元締めみたいで、肩をすくめてどうなるかを観察するしかないというのが一般市民の立場のようです。
企業はそれをビジネスチャンスにしようとして、官民一体となって再生可能エネルギーに本腰を入れています。一般市民的にはガンバレという他ありません。
そういう真面目な議論に水を指すようなスペキュレーションをここではしてみます。
1990年代に古気候学でパラダイムシフトがありました。
大きな気候変動は何万年や何十万年という時間スケールで起きる、と信じていたのが、「そんなんじゃねえよ」というNOを突きつけらたのです。
ヤンガードリアス期という名称が公認されます。地球の気温は百年未満で十度ちかく変化するらしいのです。それが紀元前1万年前まで頻繁に起きていたのです。
こいつは気象関係者の度肝を抜きます。地球温暖化もユックリどころか、駆け足でやってくる可能性が高まったのですから。
それは『チェンジング・ブルー』や『異常気象の正体』という要領の良い解説書を参照いただくとして、本論のスペキュレーションです。
この文明はヤンガードリアスのような急変する気候のもとでは発生しえなかっただと一部の科学者や考古学者たちは考えています。事実、この8000年間は珍しいくらい安定した気候(温暖な気候)が持続しているのです。
なぜかな? それは人類が文明を築いたから安定したというのがここで提示する仮説であります。
本来ならば不安定化する気温を人類が都市化による自然破壊によって阻止したのではないでしょうか? 二十年前までは地球は寒冷化に向かうと科学者たちは声を揃えて合掌していました(ナイジェル・コールダーとBBC番組)
ところが温暖化傾向が始まるのは90年台からです。
母なるガイアは人類文明を気温変動のバッファーとして創りだしたのではないでしょうか?
ところで、地球温暖化は行き過ぎの傾向を示しています。なので、ガイアは文明に警告してカーボン排出を抑えるように自主規制を働かせ出します。ところがこれがうまいこと寒冷化傾向とマッチして、温暖化は低減しだす...などというシナリオはありえないでしょうかねえ。
とかいうのは、春の夜の夢物語でしょうな。
【参考書目】
埋もれた名著というか氷床コアの研究の歴史とその結実をよくまとめてます。
- 作者: J・コックス,東郷えりか
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/06/21
- メディア: 単行本
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この書も国産にしてはかなりな力作です。
- 作者: 大河内直彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/11/27
- メディア: 単行本
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過去の気候に何が起きかはかなり確実に理解できるようになったのですねえ。
こんなドキュメンタリーもあって温暖化に疑問を投じている。難しいねえ。