一部の人の間で話題になった「チバニアン」は国際年代層序表にお約束のとおり組み込まれた。それを日本地質学会のサイトで確認したのだが、PETMについても補足してみたい。
日本地質学会で公開している表から、そこを拡大表記してみる。
77万年前か12万年前までにチバニアンが鎮座している。
さて、もう一つの覚えたてホヤホヤのイベントが5600万年前のPETMだ。
暁新世・始新世境界の温暖化極大期がPETMのもとの定義だが、ここで急速な温暖化が起きているのが最近の注目の話題であるようだ。
現代(人新生: Anthropocene)と同じく急速な二酸化炭素濃度の上昇も起きたのだから、科学者たちがどよめいて、好奇心をそそるのは理解できる。
このオリジナルの国際年代層序表ファイルはこちらを参照されたい。
【追記】
上記の層序表に2300万年前に「アキタニアン」というのがあるのが、気になった。
【参考文献】
気候変動の地球規模での経過についての最新研究が手際よくまとめられている。
専門家や専攻する学生でなくても楽しく読める。