この頃、季節によならない暴風がかなりの頻度で多発するようになった。傘がイカれる可能性も高まるわけだ。
しかしながら、web上では強い風に吹かれた時にどのような力が、傘(アンブレラ)に作用するかの説明は殆ど無いようだ。
オチョコになりにくい注目すべき製品が、販売されており、いずれも空気力学的にデザインされていると喧伝している。
傘が煽られるそのキッカケは揚力にある。少しでも傘が風に対して迎角があればひっくり返す上向きの力が働き、それがポジティブフィードバックで作用して、ついには傘を破壊する。
傘を円弧として近似して等角写像を用いて計算することが可能だ。それは今井功の『等角写像とその応用』で厳密解を算出できる。
傘の柄の長さが風に煽られるとテコの作用で、揚力に負ける。握力に不利になってしまう。傘の重心は先端に近いので揚力がレバレッジされるのだ。
定性的な議論であるけど、風が強い時には傘の先端(根もと)に近い部分を把持する方が揚力に打ち勝ちやすくなる。
等角写像とその応用 (岩波オンデマンドブックス)|岩波オンデマンドブックス
- 作者: 今井 功
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/09/10
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