サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

どうでもいいリサーチねた

 鼻くそは英語でboogerだそうな。語感が伝わらないがキタナサは込められている。

この鼻くそ!−もっとも効き目のない罵倒-

       
 イグノーベル賞は笑いと奇妙さとどうでもよさが混在している研究に与えられると理解している。
そのなかに「思春期における鼻くそほじりについて」があったが、鼻くそは他の排泄物に比べて、大きく軽視されていっても過言ではない。
 実際に鼻くそが原因となる病気はあまりない。スギ花粉の季節には、鼻汁は脚光を浴びるが鼻くその処理が社会問題となることもない。
いわばあらゆる研究の盲点になっているのだ。

 例えば、ゾウの鼻くそひとつをとってもWeb上で「画像」が見つからない。いわんや、ヒトのそれにおいてをや、だ。古い岩波新書の高橋良の「鼻の話」でも項目ですらない。
 鼻くそをネタにした名言はないだろうし、ことわざとしても「目くそ鼻くそを笑う」くらいだ。
wikiの「鼻糞」項目も記述がウスい。俳句でハナクソが出る名句がないのもその卑小性が災いしているからだろう。

 唾はきは侮蔑や嫌悪の象徴的な行為になっているが、鼻くそなすりつけは、何の象徴性もない(あのデスモイド・モリスにも出てこない)
 敵に対して仮に鼻くそなすりつけや鼻くそ投げつけをしても、頭がオカシイという反応しか得られないだろう(どの文化でもそうだろうか)

かわいそうに、鼻くそは目立たないことおびただしいのだ。他の排泄物はどれほど問題になることか!唯一例外は兄弟分の「目くそ」くんだけだろう。

以上
 鼻くそブームが社会現象になることもこの先あるまいと思う今日この頃なのだ。