我が国の統計局ホームページにある「国民生活・社会保障」のセクションに海外の主要国の死因データを集めた統計情報があります。
その情報をいじりまわしつつ、私的な解釈を加えてみたのであります。
元の情報は国別に10万人あたりの死者数を表にしたものです。男女別に
総数
結核
HIV
悪性新生物
循環器系の疾患
脳血管疾患
呼吸器系の疾患
消化器系の疾患
交通事故
その他の不慮の事故
自殺,自傷
に死因を分類しています。「悪性新生物」は「がん」のことです。10万人単位でそろえているので、その国民が何が原因で亡くなるか数量的な概観がつかめるのです。
縦方向には国名がありますね。そして、横一列に死因分類が上に小さく並んでいます。赤いセルがそれぞれに出ています。これはその国民が他国民に対して、その死因で亡くなる上位5位までを示しています。42ヶ国中、その死因での死者数が何位かです。
日本は男性の「呼吸器系の疾患」「悪性新生物」がそれぞれ国際的に「2位」と「1位」、女性の「呼吸器系の疾患」と「自殺,自傷」が「3位」「2位」に入賞してます。
これは他国よりその病気に罹りやすいというよりは、「自殺」を除けば高齢化の結果とみなしたほうがいいでしょう。自殺に関しては「社会実情データ図録」の同項が有益です。
赤いセルが多いほど、その死因で亡くなる人が国際的にみても多いと、そういう表現なわけです。それを多い順に並べてみると、こうなりました。
ウクライナ、ロシア、ラトビアが悲惨な国であるという結果です。ロシア・東欧系の国々が上位独占です。アジア勢で入選の日本は9位です。
ロシアは10万人での死者数が「1740人」と圧倒的な多さです。それは以前のこちらのブログでも触れていることです。ウクライナは「1785人」です。国情が伝わってきませんが、国民が過酷なストレスにおかれているらしいと推察されます。*1
ちなみにどの死因でも5番以内がなかった国々をあげておきます。
イスラエルやキューバなどがあるのはやや不思議ですが、平和そうで穏やかな場所が大様です。概して、これらは不幸ではない国々だということでしょう。
イスラエル
キプロス
カナダ
キューバ
チリ
アイスランド
アイルランド
オーストリア
オランダ
ギリシャ
スウェーデン
チェコ
ポーランド
ルクセンブルク
オーストラリア
ニュージーランド
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*1:ちなみにアフリカの統計がありません。