サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

重厚長大な装置産業=グーグル

 世の中、スマホだのクラウドだの騒いでいる。その立役者の一人だったジョブスは端末側のパイオニアだった。マックだのiPADiPhoneだのは彼の存在によって生を受けた。
 ここではもう一つの立役者、グーグルについて考えたことをメモる。
 まずは、この企業、アップルやマイクロソフトとも違うこと。市場でのポジションが独自なのだ。そして、いまだに競合が存在しない。模倣企業はあっても小グーグルではない。
 端末側ではなくクラウド側にいる企業だということ。その結果、世界中に巨大なデータセンターと専用ネットワーク(海底ケーブルまで!)を有する「装置産業」であることから、再認識しておく必要がある。
 このサイトによれば全世界に34箇所のデータセンターがある。
http://techcrunch.com/2008/04/11/where-are-all-the-google-data-centers/
まだ、洋上データセンターはないようだけど。※日本DCの推定位置は下記に
 スマホが軽いけど、パソコンで出来ることは何でも出来るのは、この巨大なセンターとケーブルのオカゲだ。情報は重力を失ったのである。
 いたるところで、みんなのテーブルカップに魔法の飲料が届くようなものだ。

 それから、この企業はビジネスマン集団ではないこと。
 エリート技術者共同体といったらよいだろう。ネットワーク技術のイノベーションだけを追求しており、利益や事業は後からついてくるのだ。
マイクロソフトですらビジネス主導の企業になって久しいが、これほどの大きさで技術主導というのはマレだろう。
何を意味するかというと、彼らの占有する場所はネット世界の最先端であり、そこには大きな可能性があり、この20年新規ビジネスのネタが尽きないということ。
それだけ巨大データのビジネスはシーズが無限なのである。ネタがネタを生みだすと言っても過言ではないだろう。

 人も企業も情報にからめとられているいるようであります。

GOOGLEの全貌 そのサービス戦略と技術

GOOGLEの全貌 そのサービス戦略と技術

参考:ある人の推定ではここが日本でのGoogleデータセンターの位置だとか。


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 どうも普通の戸建てビルしかないようだが。