折り紙origamiは世界共通語になっているようだ。英語版wikiにも日本の折り紙を中心に解説している。
折り紙は、中国やスペインにもあった。スペインの哲学者のウナムーノが折り紙の達人だったのは有名だ。しかし、江戸時代となった頃から日本の庶民のあいだで発展する。その期間に急速に折り紙のレシピの多様化が進んだらしい。
とくに、20世紀に折り紙のエヴァンゲリストである吉澤 章と内山 興正が欧米に伝道をしてからは、折り紙は世界のorigamiとなった。
マーチン・ガードナーも1960年代に折り紙に注目している。そのエッセイでは数度扱っている。
きわめつけは「折り紙数学」だろう。日本でも伏見康治などがその考究を進めたが、系統的な数理科学とまではならなかったようだ。
どういうものか、アメリカの数学者がスゴイ結果を出している。一刀裁で任意の多角形が切り出せるなどだ。下記の二番目の参考書を読まれたい。下のドキュメンタリー映画にも登場する。
そして、いまや「折り紙の科学国際会議」が開催されるまでになった。
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こちらのドキュメンタリは秀作
ORIGAMIマエストロ〜折り目が作る無限の宇宙
http://www.nhk.or.jp/dramatic/backnumber/179.html