日本経済と元気回復のためとかでオリンピックの東京招致活動に気合が入っている世間である。その意図を否定するつもりは毛頭ないのだが、
・数年以内の首都直下型地震が発生(4年以内で7割)
・富士山噴火が必ず起こる
とかいう問題は、完全に招致活動からは抹殺されている。これはいかがなものか。
オリンピック誘致が成功したとしても、開催までもしくは開催中に天災が降臨しないとは言えないだろうに。経済効果だけでオリンピックを開催するのではないはずだ。我らはエコノミックピープルではなかろう。
もし万が一甚大なる天災が発生すれば、国際的かつ道義的な責任を為政者と災害研究者に全面的に負ってもらうだけでは済まない。もうそれは民族としての名折れだろう。
それまでに完全防災シティが生まれる(例えば、東京主要部の地下化)というのならば別だが、東京招致には多大なリスクがつきまとう。
日本でのオリンピックは、東京、札幌、長野と東日本ばかりが恩恵を被っているのも、不公正な感がするし、やはり火山や震災の懸念が少ない西日本の都市でオリンピックはやるべきだと思うのだ。
それが公平で安全な方策だろう。