竹内啓はその長い人生を通じて、第一線の統計学者であり、離接する多くの分野においても多産な学者であった。高齢にもかかわらず多産で在り続けている。なお、それは現在進行形である。
父親が史学に数値的な分析を導き入れた竹内理三であるというのが、この学者の発生を理解するうえで重要なことは言うまでもあるまい。
彼の漸近的推定や非正規推定といった手法における先端分野での業績はよく知られている。
1933年(昭和八年)に生まれた氏は80になんなんとしているが、その歩みは戦後の統計学の発展を担ってきたというべきだろう。統計学は戦後に具体的な用途を見出したというべきであろうから、統計学の歴史を体現してきたとも言える。
その門弟やその一族も含めて考えるとまさに巨大な統計学・社会科学の建造物のごとき感を呈する。
いつまでもお元気で!
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