サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

殺人件数のグローバル地理的分布

 2014年の殺人件数/年の統計情報を世界地図に投影してみよう。
10万任あたりの件数が1件以下の国々はグリーンにしたのが下記地図になるが、ある偏りが見て取れる。

 端的にいえば、西ヨーロッパと東アジアとオセアニアが殺人件数が少ない。


 それに対して、殺人件数の高い国々(10万人あたり20件以上)はカリブ海諸国(島々)や南アメリカに多いのが目立つ。


 両極端どちらにも小さな面積の国々が多いため、世界地図上では存在感がない。

【殺人件数(10万人あたり1件以下)の低い国家】


【殺人件数(10万人あたり1件以下)の高い国家】
20件以上/年のワースト国名リスト。それにしてもカリブ海の島々が目につく。
カリブの語源は「人喰い」だったいうのを思い起こす。

カリブ海諸国での高殺人率の国々。


【参考書】
リスクという観点から犯罪統計についての長谷川眞理子の論考が載る貴重な本。

リスク社会を生きる

リスク社会を生きる