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UFOの運動技術に対するSFプロトタイピング

 最近になってアメリカで話題となっているUS空軍のUFOドキュメントに刺激されて、この未知の物体の運動性能を可能にする未知のテクノロジーについて、流行りのSFプロトタイピングを試みよう。

 UFOが光学的な錯覚ではなく、実体があるというのが前提である。それが未知のテクノロジーによる飛翔体であるという線にそった空想的な推測を行うわけです。

 まず、我ら人類のテクノロジーを反省しておきます。

 それをマックスウェル=ボルツマン系の技術基盤だと定義します。つまり、電磁気学

すなわち電子と光子の場の理論が土台となり、熱とエントロピーに関するエルゴード仮説の近傍に位置する分子レベルでの熱統計学がそれを補完しているのです。

 物質の動的なコントロールはマックスウェル=ボルツマン系の科学技術基盤の上に構築されています。ジェットエンジン内燃機関の理論も化学燃焼反応という原始的なプロセスをマックスウェル=ボルツマン風に解析し、そのモデルで制御していると見なします。

 それに対して、UFOの動作はまったく別のテクノロジー基盤の存在を仮定せざるを得ません。それを南部=ブリゴジン系の技術基盤と銘打っておきます。

 まず、慣性質量の増減をテンソル制御できている。慣性モーメントの要素も自在に増減できていると想像します。異常な加速や減速、方向転換も慣性質量をtensorレベルで操作できれば、雑作もないことでしょう!

 そのためにヒッグス機構を南部の超電導場理論により制御しているはずです。電磁場での制御では不可能な技術です。もっと根源的な場のモノイド相関を操れる能力が必要になるでしょう。

 きっと、ブリゴジン=南部陽一郎系の科学技術基盤が必要なのでしょう。

 慣性質量を自在にコントロールできるだけでは、大気中や水中の速やかなる移動は説明できません。流体摩擦による抵抗や熱の問題が残っています。

 人類は流線形なる形態でもって、抵抗や熱の発生を流体力学的に回避しようとしてきました。しかしながら、そのような粗笨なテクノロジーではUFOの異次元的な運動性は説明できません。ボルツマン的な熱力学思考では限界あるのです。

 エントロピーを直接的に操作するための指導原理はブリゴジンの非平衡熱力学の発想を飛躍させるしかありません。確率場の実体化によりプロバビリティのエンタングルメントによるエントロピー解消手法を、つまり熱や摩擦を可逆的に処理することができるはずです。無駄な熱損失や抵抗発生を時空に畳み込むことで転移させるしかありません。ノーフリーランチ原理というわけです。こうなると確率場は数学的道具ではなく、実体なのです。量子力学波動関数が確率振幅であったのは自然界における真理です。波動関数の確率性は実体概念なのです。

そうした観点により熱統計学は抜本的な見直しが可能になるはずです。

 エントロピー発生の転移技術は熱と抵抗の分散転移を可能にするのです。

 大気や海水との運動力学の関係については、以前論じたように、昆虫の羽ばたき飛翔の機敏性はUFOのそれに似ていることから、次元制御を考えても良い。流体力学の無次元数、とくにレイノルズ数のような慣性力に関する無次元数が昆虫の空力特性と同程度になっている。そこからのテクノロジーリバースエンジニアリングを行うのだ。

 

と、まあ、こうした空理空論を並べ立てることでUFOの運動能力の秘密に迫ろうとするのですわ。


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