サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

京都の出版社

 出版社は東京一極集中だ。大手の本社はほとんど東京に所在するのだ。
二番目と見渡した時、視野に入ってくるのは京都だ。
古都京都に息づく出版文化なのである。良き哉。

 私の手持ちの本からいくつかあげてみよう。

現代数学社 
ナカニシヤ出版
世界思想社
京都大学出版会
昭和堂
人文書院
吉岡書店
ミネルヴァ書房
北大路書房
松籟社
燈影舎


なんだか、たまたま学術系だけになってしまったようだ。
 現代数学社は数学、吉岡書店も数物系、ナカニシヤ出版や北大路書房は心理学、世界思想社社会学が強い。昭和堂は社会科学系だろうか、人文書院吉野裕子とかユングなど人文系に特化している。
 現代数学社の社屋は鹿ヶ谷で見かけたことがある。慎まやかな佇まいはかえって学問の香りを漂うものであった。個性的な数学書が多い出版社だ。下記map参照
松籟社ホワイトヘッド紹介で日本人はお世話になった。燈影舎は京都学派の掘り出しで近年、存在感がある。

 江戸期にも京都は版元というか出版社が多かったのだが、伝統を感じさせる。ここはアジアの宝石都市のひとつでもあるが、学術系でも頑張っているのを知るのは嬉しい。*1
 多用な文化を育む媒介となり、地方の情報発信という観点からも大切なことだろう。

このリンクでもそうした特徴が感じられる。
http://www.hir-net.com/link/book/a/kyoto.html

京都型ビジネス 独創と継続の経営術 (NHKブックス)

京都型ビジネス 独創と継続の経営術 (NHKブックス)


南北朝の頃を思わしめる現代数学社のロケーション


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*1:パリス・ヒルトン御用達の店あるとか