サイエンスとサピエンス

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国際経済のピラミッド 格差

 前回の「国家の食物連鎖 国際経済のピラミッドを視る」の続きです。

先進国(収奪国)、中進国、後進国(劣化国)による経済的な食物連鎖で、それぞれのカテゴリの国家内での経済的格差を比較してみます。

 経済格差の度合いGiniインデックス一筋で分析しました。0は完全平等で1は1人に富が集中した状態を示すものです。

 後進国の格差状況をみます。横軸はGiniで、縦軸は一人当たりのGDP$(2019年)です。

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後進国の格差

0.4こえたGini指数は、ひどい状態だと一言で断言できます。Gini指数を公表していない国も多くあります。

 

 一挙に中進国と先進国を加えた散布図を示しましょう。横軸はGini指数のままですが、縦軸は一人当たりのGDPの対数スケールです。

国際経済の格差分布

緑色は言うまでもなく先進国です。オレンジは中進国で、青は後進国

 上位カテゴリは格差は低下傾向にあるのが、分かります。しかし、Gini指数が0.4を超えた国が3か国あります。アメリカ、シンガポール、香港です。後ろ2つは金融都市国家ですが、アメリカは違います。特異な事態に落ち込んでいるのではないかと疑われます。事実、中産階級が没落していく国というのは有名です。

先進国の格差表