世界人口は極点に向かって増大中だ。その過半数は都市に集中しているはよく知られた事実だろう。
とくに100万人以上の大都市は、今後その数がますます増え、繁栄するといわれる。地方から脱脂綿のように人口を吸い上げ成長する国際都市が経済成長の牽引役であり、クリエーティブクラスの檜舞台となるのだ。
世界の都市とその人口の緯度の分布を一撃で表示してみよう。
まずはじめに都市と名のつく場所の地理的分布をメルカトル的に表示してみよう。
たいして意外ではないが、世界の陸地の輪郭が追えるくらいに分布していることが判明する。
これで緯度経度の感じがつかめるだろう。
人口10万人以上の都市は4000箇所あり、位置だけでも輪郭はわかるくらいだ。
100万人以上の大都会の地図はもっとまばらになる。北半球に偏るには明らかだろう。
100万人以上の都市は607箇所であり、人口の合計は実に20億人となる。
その地理的な位置は北半球緯度20度から40度に固まっている。401箇所が
その範囲にあるので、2/3が北半球のその場所に群がることになる。
これが緯度別の都市数(ミリオン都市)のヒストグラムだ。
これは地表の物資がその緯度ゾーンに収集&固定化されることを意味する。密かに心配しているのは角運動量の保存則の影響だ。赤道上から運搬された物資は角運動量を他の物資に伝搬させつつ大都会に集結する。よもや地球の自転に影響こそしないであろうが、地盤の張力ストレス因子になりはしまいか?
おまけに、人口の経度の分布を一撃で表示してみよう。
- 作者: マッシモリヴィ‐バッチ,Massimo Livi‐Bacci,速水融,斎藤修
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/02/28
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