サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

東日本大震災の余震概況 05/28

 未だに余震概況の引き合いがあるようですので、その後の情報を加味してupします。情報源はtenki.jpです。ただ、ある時点から「震度1」を含めて報じるようになったので、当方のデータの整合性が担保できなくなりました。
 暫定的にここはマグニチュード3以上でフィルターして集計します。


1)全体状況(3月10日〜5月28日17時頃まで)
横軸には余震範囲内の震源地、縦軸は日付です。


2)余震時系列の回数グラフ
 上の期間中の回数です。驚くべきことに5月になって増えているようです。
大森公式、破れたり!*1


3)主要地域別の回数グラフ
 茨城県沖、宮城県沖、千葉県東方沖、福島県沖、福島県浜通りが、余震の多い場所ですが、その地域別でカウントしてみました。福島地域が活動的です。


【おまけ】
 余震の多い福島浜通りの時系列データを単純な離散フーリエ変換でスペクトル分解してみた。10日のところにピークがあり、弱い周期性があるようにも見える。



 以上のように予断と安眠を許さない状況が続いているので、皆さまもくれぐれもお気をつけください。

地震学

地震学

*1:この分野の標準である宇津徳治『地震学』の法則が成り立ちません