もはや素粒子論については進歩についていけず、興味本位でニュースを追っかけるだけでありますが、今年のビッグニュースとして「ヒッグス粒子の発見」という報道がありました。
ヒッグス粒子は素粒子の質量を生みだす決め手とされ、標準模型の不可欠な粒子なのだそうです。
その質量生成のメカニズムは、素粒子の運動を邪魔する、たえまなくヒッグス粒子が衝突するのだといいます。
さて、その昔、J.J.Sakuraiの素粒子論の教科書で勉強したDirac方程式論を思い出しました。相対論的量子力学で電子の運動を扱うのですが、そこに「震え振動」という現象(解の挙動というほうが正しいでしょう)が扱われています。
これ不思議なのですね。解から出てくる電子の速度はつねに光速度になります。
震え振動のせいです。スピン磁気モーメントなどもそのせいだといいます。見かけ上の運動ではないということです。
まことに震え振動は不可思議な現象です。
疑問はこうです。
この震え振動がヒッグス粒子の衝突によるものとしたならば、どうなるのでしょうか?
Dirac方程式にヒッグス粒子のもとが含まれていたことになるのでしょうか?
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