サイエンスとサピエンス

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データセンター誘致で頑張れ、東北

 IT業界では、今までもこれからもクラウド化が進行すると予想されます。
スマホやモバイルパソコンの情報処理をネットの雲の彼方で肩代わりする仕組みを「クラウド」と呼びます。

メリットはこんなところ。

1) アプリケーションやデータを集中管理
2) スマホやパソコンの運用が容易
3)コンピュータの運用にかかるコスト全体を下げられる

 この3)が重要です。データセンターというサーバーの大規模施設がクラウド装置なのですが、このコストをどう低減させるかがクラウドの競争力の源なのです。

 立地条件としてネットにつなげるので土地代が安いところ選びます。維持要員なんて知れたものでしょうから、人件費はあまり関係ありません。
 一番、効いてくるのが電力消費量なのです。そのパフォーマンス指標としてPUE(Power Usage Effectiveness:電力使用効率)があります。なにせコンピュータの排熱は半端じゃありません。そのIT以外の電力消費は空調にあるともいいます。

 amazonやグーグルのクラウドの威力の一つがこのPUEの良さなのです。そして、どうやらそのデータセンターは北方の僻地にあることが多いのです。
 ならば東北に置きましょうよ! 本土と陸続きなので情報処理の時間差は気になりません。
 では、PUEは?空調はどうなのか?冬は寒いけど、夏は暑いじゃないか! などと言わんでください。
 でも、東北の夏はやけに暑い。
 そこでこの記事「<自然エネルギー>「雪冷熱」に熱い期待」になるのです。
 人為を加えず無為に近い形態で再生可能エネルギーを取り出すというのは、理想的です。つまり、大規模施設や装置、運搬を伴わないでエネルギーを得ることが、本当の智慧なのでしょう。

雪冷熱でインターネットのサーバーを冷やす「ホワイトデータセンター

 いや、これイイなあ。
 感動モノで、最高っす。

 日本海側の積雪量は世界有数です。
 ならば、その豪雪を逆に利用しましょうよ。
夏場にみんなが冷え冷えとできるような利用をもっともっと増やしたいですな、わっはっは。
東北や日本海側の豪雪、これを逆手に取るような仕組みをどんどん売り出しましょう!


【参考書】データセンターの基礎情報はこちらを参照しながら書きました。

クラウド大全 第2版

クラウド大全 第2版