表題の小松左京の小説ではないが、技術的シンギュラリティ=オメガポイントによる地球の温暖化防止策として、ネット上の「超知性」の現出待望論を記した。
しかし、いまのところネット上の計算能力は分散しているとの反論があって、対策の必要性を認めざるを得なくなった。
そのために、計算能力のNASDAQのような市場を提案する。ネット上の資源を売買、それもアルゴリズム売買するマーケットである。空いているマシンパワーを自由に売り買いするB2BもB2Cも関係のない市場だ。
オタクのスマホやPCの空き時間をそのマーケットプレイスで売る。計算パワーを安価に買取り、仮想マシンとして自由に使う。そういう計算パワー市場だ。
データセンターやクラウドと異なるのは、営業や契約はすべて自動化=アルゴリズム化されていることだ。フリクションレスな仮想マーケットプレイスで仮想マシンを取引するのである。
それが出来たとして、どう技術的シンギュラリティと関係するか?
アルゴリズム取引が味噌なのだ。そこに自己増殖性が埋め込まれているとする。最初は小さなアメーバのようなマシンパワーが自由に動き出す。収穫逓増則が効きだし指数的に自律的な「One」仮想マシンが蠢き出す。そうすればそれが「超知性」となるのは時間の問題だ。人類のすべての情報を牛耳ることができるのだから。
ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき
- 作者: レイ・カーツワイル,井上健,小野木明恵,野中香方子,福田実
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- 発売日: 2007/01/25
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