たいそうなタイトルだが、主張はいたって簡単。
科学的発見のパターン、たとえば高温超伝導の一連の発見は、今回の一連の指名手配犯の逮捕ときわめて似ているということだけだ。
技術でも同じだ。
磁器は中国の宋時代の独自の発明品だった。「磁」というのも中国の地名だ。ドイツのマイセンはザクセンの国王が中国製の白磁の模倣と再現を技術者たちに命じた、その結果生まれた。中国を模倣大国と言うなかれ。一時期は中国が世界をリードしていた時代もあったわけだし。
最近のオーム真理教の逃走犯の連続逮捕は、同じような社会心理現象なのであろう。
どこかでブレークスルーが生じると人びとは、似たようなパターンを改めてサーチ&研究を始めだす。その結果として、連続的に発見が生じるのだ。
これらをガブリエル・タルドにしたがってただの模倣としてしまう訳にはいかない。
ちょっと異なるようなのだ。それはなんとも言い難いのだけど、同時代性とかシンクロニシティというようなものもあるだろう。
- 作者: ガブリエルタルド,Jean‐Gabriel Tarde,池田祥英,村澤真保呂
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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科学的発見のメロディ