元IBMでポピュラーサイエンスのライターであるクリフォード・ピックオーバーの本によれば、あの権威ある「サイエンス」誌に
人類絶滅の日:2026年11月13日の金曜日
なる論文があるそうだ。1960年のことだ。
その時点での人口数の統計的近似式をもとにした「科学的」予測なのだ。
nは地球の人口で、tは西暦年を示す。分母がゼロになれば、無限大になる。これもシンギュラリティではある。
0.87は11月13日に相当する。その日が人類絶滅の日だというわけ。それとも逆に、無限大に到達する人類は神になる日なのかもしれない(冗談)。
1750年から1960年までの人口データから導き出したモデルなのだ。
t=1960とすれば、2791733905となり、約28億人であったわけである。60年代といえば、人口爆発が未来論における花形テーマであり、近い将来に住める場所がなくなるし、食糧難になるという議論が盛んだった時代だ。
大真面目な予測式だったわけである。
しかし、t=2021とするとどうなるか?
31,038,541,868人
なんと310億人だ! 大外れ!
2019年の世界人口は77億人だったはずだ。コロナ禍の今年に、300億にはどう踏ん張っても無理だろう。オリンピック開催より無理だ。
ちょっと面白い破滅の年号予言があるのを追加しておく。ニュートンの予言だ。
死後出版された『ダニエルの予言とヨハネの黙示録の観察』なる聖書研究において、
2060年が終わりの時だと記している。イギリス科学の伝統は21世紀中に文明破綻を予告していると総括するのは、言い過ぎかもしれない。
今の環境問題は地球温暖化なのであって、人口爆発ではなくなっている。この地球温暖化は10年以内に脱カーボン社会にならないと解決不能と国際社会は言い出している。
それはそれで異を立てるまでもない。
だが、10年以内に別な目標、別な環境問題がせり出してくるような気がしてならない。
【参考文献】
ネタは下記書籍の46ページであります。