サイエンスとサピエンス

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人工知能(AI)が人間を模倣できない準科学的な根拠とは

 答え、無理な理由が仰山ある。

 そもそも人工知能は大脳もしくは神経細胞網の電気的かつ論理的モデルでしかないからだ。

 ニューロンの電気的な挙動、電位が高いか低いかを物まねしたに過ぎないニューラルネットは、細胞の繋がりとその挙動を転写した素朴なモデルでしかない。

 神経細胞には、それでなくともいろいろな側面がある。エンドルフィンのような化学物質の作用、細胞器官の働き、再生と死、ミリエン獎の巻き付き、グリア細胞との相互作用、その他その他。

 AIのもと何か。

 それは半導体の論理ゲートの組み合わせにしかすぎない。極論すれば現時点で、AIは歯車機械の延長だ。なのでシンボルという文様を生成する機織り機械だと単純化してもよかろう。

 有機化学物質による多層構造体である細胞一つとってもそうした機械とは作動原理がや特性が違い過ぎないか?

 電気的挙動だけを模倣して大脳の働きを再現するというのは、いかにも短絡的で単純すぎる仮説と思うのだ。

 以上の見かけの違いだけの理由により、シンギュラリティはやってこないだろう。