サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

地球を白く塗装して平均気温を下げる

道路を白く塗装して平均気温を3度下げる」なるニュースを読んで太陽電池のことを心配したヒトがどれほどいるだろうか。
 逆のことを心配する人はいなのであろうか?
 アルベドを考えれば太陽電池の昇温効果は一目瞭然だろう。
アルベドは入射エネルギーに対する反射エネルギーの割合だ。なので、極地のような雪氷ゾーンでは8割になる。赤道では2割くらいとされる。
ではソーラーパネルではどうだろう。
 太陽電池は光も吸収するが太陽熱も吸収する。パネルは全波長にわたり光波を吸収すべく理想的には黒くなるほど効率がいい。世の中の荒れ地や空き地が地表面がどんどん黒くなっていくのだ。黒いクルマが白いクルマよりどれだけ太陽光で熱くなることか。
 一般にはその色合いは濃紺に近いようだが、熱を生みだすのにはさほど差はないようだ。
ソーラーパネルはエネルギーの一部を電気に変換し、余りは熱になる。いや、電気エネルギーの一部も抵抗を導体で伝送されると熱を発生させる。
 地面と大気にその熱は拡散することから、大規模な太陽電池エリア、いわゆるメガソーラーの近辺は気温が上昇すると考えて良い。
 ヒートーアイランドを生み出しかねないのだ。
 再生可能エネルギー地球温暖化にはある意味逆な効果を与えている可能性があるのだ。