サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

分野別の科学者の男女の差のメモ

 これから系統的に調べればいいだけの仮説だが、学者の男女の差について気がついた点をメモしておくことにしよう。名の売れた学者の比較というほどの意味です。

 一般に「学者」という職業を選択する女性は少ない。それでも女性哲学者や歴史家、国文学者や民俗学者などは著作物で接する機会が多いだろう。

 それぞれ、池田晶子(故)、脇田晴子(故)、楠木朝子、山本ひろ子吉野裕子(故)などの諸氏が思いだされる。

 ところで、考古学者はどうであろうか? それに対して天文学者はどうか?

 この二つの分野での男女差について、比較した研究があるかどうかを調べることは難しい。

 ここでも、あくまでも日本におけるサンプリングの話として、記述しておくことにしよう。

 旧石器時代縄文時代についての著者名としては、手元にある限りの心当たりはない。

 自然科学では、かなり勝手が違い、様々な面で女性科学者の活躍は顕著だろう。なかでも宇宙関係はかなり多いような気がする。天体観測、宇宙観測、惑星学、太陽観測などなどだ。BBCディスカバリーチャネルの宇宙ものでは解説する科学者の半数くらいは女性だ。

 日本ではどうだろう。Wikipediaでは4名ほど記載がある。

 大朝由美子,嘉数悠子,加藤万里子,串田麗樹の諸氏である。

 女性考古学者も4名ヒットする。日本の考古学関係は2名、オセアニアとシュメールの考古学は各1名だ。

 印東道子,尾関清子,小林登志子,長友朋子の諸氏だ。

 考古学と天文学の共通点をもつ分野として、地質学がある。大地の表面を掘る、測る、分析する点が共通だ。驚いたことにWilipediaでは日本人の女性の存在は皆無となる。

 悠久の時間と空間をこえた異世界を究めるというのが、両者共通だと思う。

 しかし、考古学は地面を掘り、遺跡の遺物や遺体を調査する。なので女性は遺体調査を避ける傾向があると推定する。大地の深みに潜り、過去の世界、つまり古代人の死後の世界をふわけする。やはり男性的な精神性が有効な気がする。

それに対して、天文系は光モノを扱う。女性には受け入れやすい素地がある。星や月を見上げるのはかぐや姫の仕草にふさわしい。