サイエンスとサピエンス

気になるヒト、それに気なる科学情報の寄せ集め

2012-01-01から1年間の記事一覧

富士山の氷穴

夏休みに富士五湖周辺を徘徊しました。溶岩洞窟が人気になっているのには驚いた。 鳴沢氷穴は大賑わいでしたわい。21mの地下にある氷柱です。ライトアップされてます。 遊歩道がありご近所の風穴にも行けます。 知らぬ間に、アンダーグランドが集客スポッ…

シェールガスと食糧危機

シェールガス開発でUSのエネルギー事情は一変したという。石油の中東依存は次第に低くなる。アメリカ東部や中西部でシェールガス採掘が盛んになっているからだ。今朝(11日付)の朝日新聞でも報じていた。 ところがその採掘プロセスで「フラッキング」とい…

ラマチャンドランのTED

BMW提供: テーマはラマチャンドランのお得意のテーマだけど面白いね。

ブッシュと巨大科学への道行き

第二次世界大戦は科学の進歩の道筋を大きく変えた。中央政府が科学に投資をし管理をするようになった。そのキーパーソンはヴァニーヴァー・ブッシュである。 アメリカ政府は第二次世界大戦中に巨大な技術開発投資を行い、戦争を勝利に導いたとされる。マイク…

太陽電池は地球を温めるとしたら?

いよいよグリーンランドの氷河が全島にわたり溶融しだしたらしいとのニュース。 本当ならば、ほんとに怖い話だ。 さて、太陽電池は地球にやさしいというのは、もう一度見直しが必要なのかもしれない。 太陽電池で脱原発と脱カーボネートを目指す、その志しは…

異種間ミュージック・コミニュケーション

ザ・ピーナッツが歌う怪獣の懐柔メロディーです、 モスラは果たして、この曲のメッセージを理解しているのだろうか? 自分は理解できていないけれど。 動物たちの心の世界作者: マリアン・S.ドーキンズ,Marian S. Dawkins,長野敬出版社/メーカー: 青土社発売…

「サカタのタネ」はここ

植物の種子の開発販売で有名な「サカタのタネ」 世界的種苗メーカだ。玉川大学農学部出身の経営者がいたはず。市民に温室を公開している。 農作物や園芸で現代文明を支える姿勢がよい。 大きな地図で見る

アレシボ天文台なう

異星文明とのコンタクトというとアレシボ天文台(Arecibo Observatory)だ。カール・セーガン思い出の場所だ。オズマ計画の舞台でもあった。 映画『コンタクト』でもお馴染みか。 天文学者は一般に有人宇宙旅行にネガティブだという。自分も天文学者に同調す…

マルクス主義的素粒子論

この奇妙な組み合わせは、少なくとも一つだけ日本でも開花したことがある。 坂田昌一の率いた素粒子理論の研究グループだ。坂田モデルはゲルマンの八道説に先立つ素粒子の複合モデルであり、クォーク理論に遠い先祖であり先駆けとみなせる。 ノーベル賞に輝…

天災は忘れた頃に、人災は立て続けにやってくる

本日の標語「天災は忘れた頃に、人災は立て続けにやってくる」人災の例 小学生の列にクルマが突入する 電車の人身事故 模倣の法則作者: ガブリエルタルド,Jean‐Gabriel Tarde,池田祥英,村澤真保呂出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/09メディア: 単…

FACEBOOKのダイナミズムと弱い紐帯

ヒトにものを頼む際には、そのヒトがどれだけ社会的影響力を行使できるかが重要になる。 多くの知り合いにむやみに依頼しまくるのも一手段ではあるが、効果が期待できない。 これに関しては、グラノヴェッターの社会学的研究は手がかりを与えてくれる。 アメ…

時間反転不可能な映画『アレックス』

Time Reversalをオペレートしても反転不可能な人生をかたるフランス映画『Irréversible』(2002) は玄人筋にしか話題とならず、か。 アレックス プレミアム版 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2003/09/05メディア: DVD購入: 1人 …

哲学が即、テクノロジーになる

これまでに多くの思想とか哲学がおおやけにされてきたけれど、技術に直結したことはないようだ。哲学は主観的なコンテンツだからハードウェアとは関係ない、と異論があろう。 いやはや、ごもっとも。それが事実であったし、常識だろうけど。 不幸な例外とい…

星の炎に

宇宙エースのopは、いずみたくの曲でした

波動方程式のBGM

世界の秘密を体現している深淵な方程式のひとつである波動方程式に捧ぐ! それはローレンツ変換に共変でありラプラス方程式を内包しているのです。

動物への同情のレベル

日本ではレバ刺しが、カリフォルニアではフォアグラが食べられなくなるとニュースが報じている。背景はそれぞれ異なる。日本では食の安全のためであり、アメリカでは動物愛護団体の活動結果だ。 JR品川駅のそばにスローターハウスがある。そこでは日がな一日…

古代の原子論の三品種

現代科学以前に原子論は三箇所で独立に発生したとされる。古代ギリシアとインドおよび(古代ではないが)イスラムである。 イスラムの原子論は唯一神としてのアッラーの絶対性を合理化するために生まれたと井筒俊彦は説く。 原子の多数性のために因果性では…

変速機の変種

教えてくれてありがとうございます。こんな変速機があるのですな。 ハーモニック・ドライブ 歯車の噛み合いで変速するのは同じだけれど、ハーモニック・ドライブにはピストンエンジンとロータリーエンジンの違いはありそうですわ。http://ja.wikipedia.org/w…

ヘッケルとヘルメットの進化論

こんな系統樹を見つけた。兵装(ヘルメット)といえども過去の技術蓄積から派生してくる。ヘッケルが知れば喜んだことであろう。 'HELMETS AND BODY ARMOR IN MODERN WARFARE'(1920)より ヘルメットと関係しそうでしないゲームソングだわ。

株価がすべてを評価する

株価、つまりは日経平均が政治的な決定に対する最も手頃で客観的な評価指標だということに反対するヒトは少ないだろう。 消費税に関しては前進すれば、株があがるし、政界が不安定になるような動きがあれば(日本では年中であるけど)株が下がる。 円高を促…

ミツバチと人類との蜜月はいつまで続く

ミツバチは人類を友として認識しているだろうか? いつもながら非理性的な問いかけだ。それに応答するまえに、ミツバチと人類の関係をおさらいしておこう。 養蜂家の飼うミツバチの大半はイタリアの片隅で発見された、おとなしく勤勉なセイヨウミツバチの一…

オーム指名手配犯逮捕と科学的発見の現象学

たいそうなタイトルだが、主張はいたって簡単。 科学的発見のパターン、たとえば高温超伝導の一連の発見は、今回の一連の指名手配犯の逮捕ときわめて似ているということだけだ。 技術でも同じだ。 磁器は中国の宋時代の独自の発明品だった。「磁」というのも…

イノベーションの一要因としての大震災

戦後、日本の復興は世界中から驚異の念をもって受け止められた。東洋の奇跡とまで称されたその経済的発展は、ある意味、戦争による徹底的な破壊の賜物であったと言える。 ...などというと、何を馬鹿なことをとの叱責があろう。 ブライアン・アーサーのイ…

ジャック・ラカンのご高説

一世を風靡したフランスのジャック・ラカンのレクチャー。お宝映像を観れるので、YouTubeさまさまです。岸田秀すら見てないんでしょうね。

その昔、ビジブルヒューマンプロジェクトなるものありけり

USのNLMで「ビジブル・ヒューマンプロジェクト」なるものが、かつて話題を呼んだことがある。 人体の断面写真を高精細画像で記録して公開する。 もちろん人体の提供者はこの世の人ではない。 1994年に男性の、1995年に女性の断面データベースは完成…

渦をめぐって

渦は古代人の好みの文様であった。九州の装飾古墳、アイルランドの遺跡で渦はメインモチーフになる。 ケレーニイの神話学的論断によれば、渦は冥界のシンボルであり、地底における迷路であり、そして臓物でもある。なんとも意表をついた繋がりがあるものだ。…

東北文化の源流

蝦夷とアイヌと現日本人の関係は、かなり入り組んだものらしい。 しかし、結論からいえばこの三者は排除しあう別々な人々というよりは混血が進んでいったんだろう。 孤独な旅人と柳田国男が評した菅江真澄の記録には津軽にアイヌ人が住んでいる記述がある。…

大気圏の変動が起きている

あまねく認知された地球温暖化。それに、太陽活動の低下の件を重ねてみると気象の現状が見えてきたように思われる。*1 これは「対流圏の乱」というべき現状なのである。 今年の日本の気象では、下記の3つが注目を集めている。 1)異常な豪雪(2012/02) 2)…

空から見たアメリカ大統領 マウントラシュモア

サウスダコタ州にあるマウントラシュモアのアメリカ大統領の巨大彫刻は、たった18年である彫刻家が一人で削りだしたのだそうな。 しかも花崗岩なのでかなり固い。 空から見おろしても容貌はわからないけど、なんだか観光した気分になれる(ほんの一瞬だけ…

現代生活における電源喪失で何が起きるか

便利さを享受するうえで電気が不可欠なのは誰も異論がない。そのうえで数日間から数週間の電源喪失が何を起こすかをよく考えておいたほうが、よいだろう。 まずは、情報通信が使いものにならない。 かつては固定電話は停電も使えたのだが、それも昔の話し。…